この文書は、Jmolのサイトにある文書やJmolヘルプ文書の翻訳などによって作成したJmolに関する解説的なものです。
JmolはJavaベースの、学生、教育関係者、そして化学や生化学の研究者のためのフリーでオープンソースな分子閲覧アプリケーションです。Windows、Mac OS X、Linux/Unixなどの環境で動作します。 Jmolには以下の3種類の形式があります。
参照元:
Jmol学習のためのハンドブック(ISBN:978-1-84799-259-8)が出版されています(英語)。 その他にもJmolに関する文献があります→Jmol Wiki - Literature
Jmol wiki内にチュートリアルをはじめとした様々な情報が掲載されています。 技術的な文書はsourceforgeに掲載されています。
また例を使ってJmolを学ぶには、デモページやJmolを使ったサイトの一覧が役に立つでしょう。
Jmolの対話的スクリプトに関する文書はこちら。Jmol.jsというアップレットライブラリに関する文書はこちら。
参照元:
分子の表示を拡大・縮小します。
スクリプト中、このコマンドの後にcenterコマンドを記すと、zoomコマンドが効かないよう(Jmol 11.6.27 にて確認)。
Jmol.jsはJmolアップレットを含むWebページを簡単に作成するのに利用できるJavaScriptライブラリです。この章はJmol.js JavaScript Libraryの訳を元に作成したものです。
Jmol.jsライブラリはJmolアップレットを用いたウェブページをより簡単に表現することを目的とした2組のユーティリティを提供します。
ウェブページを作る際、Jmol.jsを使うことを強く推奨します。Jmol.jsは様々なHTMLタグ配列を自動的に生成してくれます。そのためコード記述が簡単になり、理解もしやすくなり、エラーが発生しにくくなります。
Jmol.jsライブラリは今世紀に入ってリリースされたほとんどのウェブブラウザで問題なく動作するでしょう。加えて、Win32環境ではNetscape 4.xシリーズのブラウザでも通常は問題なく動作します。
Mac OS XのInternet Explorerはサポート外であることに注意して下さい。なぜならこの環境ではJavaScriptとJavaアップレットとの間におけるLiveConnect通信が提供されていないからです。また、Mozilla系ブラウザ(FirefoxやCaminoを含む)はバージョンによってはjavaplugin.sourceforge.netのJava 1.4.2を使うよう設置する必要があるかもしれないことにも注意して下さい(これらブラウザの最新バージョンではプラグインを含むと報告されているので、そのような追加設定なく動作します)。
Jmol.jsライブラリを使わないよう選択した方が良い環境があります。例えば、PHP、JSP、ASP、CGIなどによるサーバ側でのHTML生成を用いた高度なウェブサーバアプリケーションを構築した場合などがそれに当たります。この場合、Jmol.jsライブラリを使うより直接HTMLコードを生成する方が適しているでしょう。もしどちらがいいのかよく分からないなら、Jmol.jsライブラリを使って下さい。
Jmol.jsはJmolのダウンロードパッケージ(Jmolダウンロードページ参照)に含まれています。
Jmolアップレットのサンプルページがこちらにあります。Jmol.jsライブラリを使って生成できる様々なユーザインタフェースコントロールを見ることができます。
JmolFolderと呼ぶことにします。JmolFolderに対する制限事項があります。その件についてはこちらをご覧下さい。
JmolFolderは相対パス(. や .. で始まるURL)で参照することを推奨します。/ で始まるサーバ相対パスは特別な環境下では動作するでしょう。絶対URL(http://で始まるURL)は、ページを相対参照で呼び出すことができない特別な環境下(例:サーブレットからオンザフライで生成されたページ)でのみ使用すべきです。
head要素内に以下のHTMLコマンドを記述してJmol.jsライブラリを使用できるようにする必要があります。
<head> ... <script type="text/javascript" src="JmolFolder/Jmol.js"></script> ... </head>
jmolInitialize("JmolFolder")を呼び出す必要があります。
【書式】
jmolInitialize(Jmolフォルダ)
Jmol.js JavaScriptライブラリを初期化します。
記述するのは<head>要素内でも<body>要素内でも構いませんが、何らかのJmol.jsに属するものを呼び出す前に記述する必要があります。
パラメータJmolFolderにはJmolApplet0.jarおよびその他のアップレットファイルがあるディレクトリを相対パスで指定します。記述内容はクォート記号で囲みます。
【例】
jmolInitialize("../jmol")
なお、JmolApplet.jarを利用し、かつそのファイルがHTMLファイルと同じディレクトリにある場合、jmolInitializeを省略することができます。
Jmolアップレットをページに読み込む設定を行い、ページにアップレットを表示します。
【書式】 jmolApplet(アップレットサイズ, スクリプト名, 属性指定)
[400, 200]["50%", "100%"][0.5, 1.0]script(指定任意)には、動作させるスクリプトを指定します。
これは通常、分子構造情報を読み込み、表示方法を修正するものです。
nameSuffix(指定任意)には、appletタグで使うnameとid属性値を厳密に制御したい場合にのみ指定する必要があります。
【例】
jmolApplet(500, "script hoge.jmol")
参考文献・サイト:
グループ内でどれか1つしか選択できない「ラジオボタン」をページに置くのに使用します。
【書式】 jmolRadioGroup(動作内容, 表示文字列, グループ名, id, title)
【書式】
jmolHtml(Htmlテキスト);
任意のHtmlテキストを出力します。
【例】
jmolHtml("<h1>This is the title!</h1>");
jmolHtml("<p>hogehoge</p>");
【書式】
jmolBr();
htmlページに改行を挿入する指示「<br />」を出力します。以下の各コマンドと同じ動作をします。
jmolHtml("<br />")<script><br /></script>document.write("<br />")