CentOS-5.2に関する文書を個人的に訳したものです。元文書はChapter 24. Email。
原文:24.3.2.2. Basic Postfix Configuration+/etc/postfix/main.cf
、Postfix 基本設定の記述を付加。
Postfixは、初期設定状態ではlocalhost以外からのネットワーク接続は受け付けません。管理者(root)権限で以下の操作を実行してネットワーク上の他のホストへのメール配信ができるようにすることができます。
/etc/postfix/main.cf
をvi
などのテキストエディタを使って開きます。
mydomain
の行の先頭にあるハッシュ記号(#
)削除してコメントアウトを解除し、domain.tld
をメールサーバーがサービスを行う実際のドメイン(例:example.com
)に書き換えます。
myorigin = $mydomain
の行の先頭にあるハッシュ記号(#
)削除してコメントアウトを解除します。これはローカルで送信されたメールのアットマーク以下が指定されていない場合自動的に付加する値を指定します。小さなサイトなら$myhostname
を指定してホスト名(例:www.example.com
)を、複数のマシンが動作するようなサイトでは$mydomain
を指定してドメイン名(例:example.com
)を付加します。
myhostname
の行の先頭にあるハッシュ記号(#
)削除してコメントアウトを解除し、host.domain.tld
をマシンの実際のホスト名(例:host.example.com
)に書き換えます。
mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain
の行の先頭にあるハッシュ記号(#
)削除してコメントアウトを解除します。このパラメータは受け取ったメールを他のマシンに転送せずローカルに配送するドメインを指定します。既定ではマシン自身に対するメールのみ受けとる。
mynetworks
の行の先頭にあるハッシュ記号(#
)削除してコメントアウトを解除し、168.100.189.0/28
をサーバに接続できるホストの有効なネットワーク設定と置き換えます。コメントアウトを解除しない場合の既定の動作は、ローカルマシンと同じサブネットマスクにいるクライアントからのSMTP通信を許可する。ローカルマシンのみを許可するなら"mynetworks_style = host
" または "mynetworks = 127.0.0.0/8
"(mynetworks
を指定すると mynetworks_style
の設定は無視される)。
inet_interfaces = all
の行の先頭にあるハッシュ記号(#
)削除してコメントアウトを解除します。このパラメータはメールを受信するネットワークインタフェースアドレスを指定します。指定ない場合の既定の動作は、マシンのアクティブなインタフェース全てからのメールを受信する。localhost
にしておけば、マシン自身以外のメールは全て受け付けない。
inet_interfaces = all
の行の先頭にあるハッシュ記号(#
)削除してコメントアウトを解除します。このパラメータはメールを受信するネットワークインタフェースアドレスを指定します。指定ない場合の既定の動作は、マシンのアクティブなインタフェース全てからのメールを受信する。localhost
にしておけば、マシン自身以外のメールは全て受け付けない。
postfix
サービスを再起動します(/etc/rc.d/init.d/postfix restart
)。
一旦この設定を行えば、外からのメールを受け入れて配送するでしょう。
Postfixには多数の設定オプションがあります。どのように設定すればいいのかを学ぶ最も良い方法の一つは、/etc/postfix/main.cf
に書かれたコメントを読むことです。LDAPとSpamAssassinの統合に関する追加情報を http://www.postfix.org/
で見ることができます。